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人生最大のプロジェクト

赤ちゃんが無事誕生し、産休生活も折り返し地点に。
これまで「お産」のプロセスや痛みなどは想像の域を超えていなかったが、今回経験してみて身にしみてその大変さがわかった。予定日を10日過ぎ、誘発剤による自然分娩を丸2日試みたが赤ちゃんにストレスがかかってしまい、結果的には緊急帝王切開での出産となった。2日間の陣痛はかなり苦しく(薬で起こしているせいなのか、陣痛に合間がなかった)、分娩室ではエンヤのCDが流れていたが癒し効果もなく、最後のほうは言葉も発することができないほど消耗しきっていた。「食べないとお産が進まないから!」と言われバナナやおにぎりを口に入れられたけど、それもかなり苦しかった。だから、先生が「緊急カイザーに変更!」と周囲に指示を出し、周り中があわただしくなってオペ室に運ばれても、意識がやや朦朧としていたのであまり怖い気持ちにはならなかった。赤ちゃんは生まれてすぐ ICU へ、私は続けてふたつの子宮筋腫の摘出手術に移った。腰椎麻酔だったので、内臓がぎゅうぎゅうひっぱられる感覚などがあり結構苦しかった。出てきた筋腫はさながらりんごとパパイヤほど(かなりの衝撃ビジュアル)。こんなに大きな筋腫があって、赤ちゃんはオナカの中で狭苦しかったかも。
手術での出血多量は、貯めてあった自己血輸血で乗り切った。麻酔がきれたらすごい痛み、でも母乳をあげなければならないので強い鎮痛剤は処方してもらえず…「時代劇で目にする療養所での手術って、こんなだったの?」。うなるほど痛かったので、個室にしておいて本当によかったと思った。
高齢初産にして、お産のフルコースを体験。新しい命を授かることは素晴らしいこと…でもかなりイタイ。そして、すべてに立ち会ってくれた夫は本当に大変でした。お疲れ様。

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2008年06月28日 14:02に投稿されたエントリーのページです。

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