失敗学で有名な東大の中尾先生が執筆した本。これまで分析してきた失敗の数々を「41の形」に分類。地下鉄サリン事件やタイタニック号の沈没、原発の臨界事故なども、ちょっとした間違いや手抜きの積み重ねが生んだ不幸な結果。日ごろの仕事では、失敗をレビューする場面はない。なぜなら、みんなしまいこんで鍵をかけてしまうから。成功例よりも失敗例のほうが学ぶべきことは多いと思うし、先人の失敗をさければ次に起こりうるリスクをより多く回避できるはず。だけど、そうキレイに運ばないのが会社組織というもの。いつも同じような失敗を繰り返している。